トルコは今大会もすばらしかった。ここまで何度も逆転劇を演じてきたこのチームに、今回もまた奇跡を想像せずにはいられませんでしたが、それでも最後はこれが経験の差なのか、結局ラームのシュートに阻まれてしまいました。
トルコが良すぎて見えにくくはなってしまったのですが、ドイツも決して悪くありませんでした。トップの選手で得点し、また中盤の選手が押し上げて得点し、とバランスのよいチームであることは間違いありません。
今大会で最大の敵は、コンディションなのかもしれません。
ここまで観てきて、コンディションをずっと通して保てているのはスペインだけのようです。
とはいえじゃあロシアが悪かったかというとそういうわけではなく、スペインが特に後半は圧倒的でした。
ビジャの怪我はまったく計算外だったでしょうが、ためらいもなくセスク投入。これがまたよかった。
昨日も書いたように、ターゲットマントーレスとストライカービジャをイニエスタをはじめとする中盤が支えていく、という形はハマればすばらしいパフォーマンスを見せますが、しかしなかなかハマらないとそのままズルズルといってしまう可能性も秘める諸刃の剣。もし前半のまま進んでしまっていたら、何か思い切ったカードをヒディンクが切った場合に流れを変えられることも。
しかしトーレスをターゲットマンにして4人の中盤が交代で飛び出していくのであれば、ビジャのスペシャルなプレーを失っても、逆に安定した攻めが可能。また攻めてさえいればピンチも最小にできる、という実に効率のよいフットボールができるわけです。
唯一ともいえるロシアのチャンスさえも当たってる聖カシージャスに阻まれ、こうなっては打つ手なし。
ここまでベストバウトと思われるイタリア戦(今のところイタリアDF陣だけがスペインの中盤構成力を封じています)以外はきちんと勝利しているスペインに流れがあるか?伝統の内部分裂も起こしていないし。
しかし繰り返しますが今大会の敵はコンディション。どうもウィーンもバーゼルも今年は暑いらしい。
さて決勝が楽しみですが…凡戦にならないといい。熱い試合が観たい。
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