2011/01/28

【スカムポットの法則】慣例・風習の嘘

誰しもガイドや地図なしに見知らぬ土地を歩くのは不安なものです。
だからこそ皆、自分が身を置く業界の風習や慣例を道標に歩むわけですが、
しかしその根拠や由来が明らかにされていないものに、
いたずらに振り回されることだけは避けなければなりません。
えてしてそうしたものは、先人の都合や言い訳だけを根拠に
構築されたものであることが少なくないからです。

2011/01/27

【今日の映画】ソーシャル・ネットワーク

デヴィッド・フィンチャー監督の「ソーシャル・ネットワーク」を観ました。
これをドキュメンタリーだと勘違いしてしまう人も多いでしょうが、
あくまでフィクションとして楽しみたいものです。
しかしなかなか的確にネットビジネスの本質というものを突いていて面白い。
良い意味でも悪い意味でもネットビジネスというのは、学生ノリというか独特の幼さ(とりわけ創生期には特に)と、完成されたロジックとの矛盾しかねない二つの両立が、もっとも新鮮で魅力的に見える(映る)ものと言えます。
そのため成熟をよしとするいわゆる「大人」の社会では、往々にして軽く見られたりするものですが、それは自業自得というかそういう性質なのである程度やむを得ない。
投資会社はそれが仕事なので積極的に有望な会社に出資を行うわけですが、絶対に裏ではバカにしつつ金を出しているはず。
そうした部分を踏まえながら(偏見もありますが)、前世紀終盤に新しく確立されたツールであるネットとそれに影響を受けた社会の一部分として、この映画を楽しみたいと思う。

偶然なのかどうか、若い業態であるコンピュータ業界というのは
「優秀な技術者+優秀なプレゼンター」の組み合わせで初めてヒットするという
言ってしまえば当たり前の図式なのだけど、明確な形であらわれてくる気がする。
ウォズとジョブズの例を出すまでもなく、ヤンとファイロ、ペイジとブリンでもいい。
ネットビジネスでの成功を目指す人はこの公式を忘れてはいけないでしょう。
また欲を出してお互いの領域を侵害してしまえば、その終焉は早まるかもしれない。

それにしても先述の「独特の幼さと、完成されたロジックとの両立」はまさしく学生の特権なのではないかと思わずにはいられない。
またそれを有する人材こそが「才能」なので、もし手に入れたら手放してはいけないと思う。
ただしあくまでその才能が続く限りで、ですが。
Mark "facebook" Zuckerberg氏
Sean "Napster" Parker氏


2011/01/14

【スカムポットの法則】賢者と愚者

賢い人は頭のよさを語りません。
愚かな人ほどそれを語るものです。
数値化された評価や、記憶の多寡だけで、
人間を評価すべきでないことは言うまでもありませんが、
それらは、たいていがその数字によってのみ語られます。