2010/12/25

イブ飯略してイめ

クリスマスイブ毎年お世話になってる吉祥寺の懐鮮食堂さんへ行く。
ヨーロッパで幼少期を過ごしたという怪情報の流れるスカムポットですが、
基本的には和食好き。しかしたまに食べると洋食のすごさに毎回脱帽してしまうわけです。
フォアグラとオナガダイのポワレ
A5和牛サーロインとキノコのテリーヌ添え
ノエルのデザート
素材は別として、和食の醍醐味といえば「ダシ」ですが、
フランス料理の醍醐味はやはり「ソース」ですなぁ。まったく美味しい。
シャンパンで乾杯した後は、白ワイン一本あけたりました。
皆さんにとってもよいクリスマスでありますように。スカムクロースより。

2010/12/07

高いぞえらいぞ富士山

題名は電気グルーヴ「富士山」歌詞より。

1ヶ月ぶりに休みの取れた私は、川口湖畔の温泉を目指して出発するだろう。
荻窪からよき弁当を買うためにいったん新宿に戻るだろう。ビールも買うだろう。
特急かいじのグリーン車指定券を買って乗るだろう。
ビールをあけて寿司ロールとつまみをついばむだろう。

そうしているうちにあっという間に大月に着いて、富士急行に乗り換えるだろう。
なんだか気持ちの悪いフジサン特急に乗るつもりが、車両点検期間中で代替の普通車両に乗るだろう。田舎を走る列車の中、急に出てきた富士山に驚くだろう。

同じ列車の中一言も話さず笑顔もない美人とハンサムな外国人カップルが気になって仕方がなくなるだろう。
特急なので意外と早く河口湖駅に着くだろう。タクシーで河口湖の遊覧船乗り場に向かうだろう。遊覧船に乗ったらまたも巨大な富士山の姿に感動することだろう。

障害物なしにその100%の姿を見るのは初めてだと思い出すだろう。
しかし12月の日差しがまぶしすぎて、富士山を見る目はいつも以上に細くなることだろう。
サングラスを持ってこなかったことをひどく後悔するだろう。
遊覧船はあっという間に岸に戻ってしまい、さびしい気持ちになるだろう。
駅に戻るレトロバスの中で、運転手さんが「これだけ富士山がきれいに見えるのはそんなにない」ことを主張するだろう。それを聞いて嬉しくなるだろう。
駅に戻って宿に連絡すると、お迎えの車が来てくれるだろう。
宿はリニューアルされたようで、古い部分と新しい部分の違いに目が行くだろう。
しかし部屋は新しくきれいで、また河口湖と富士山が一望でき喜ぶだろう。

もちろんここは温泉宿、うきうきと温泉に浸かりにいくだろう。
露天風呂から湖を見るも、夕方にはもうかなり暗くなってしまうので、富士山はうっすらと黒くしかわからなくなっているだろう。
しかし心ゆくまで湯につかり、のぼせて部屋に戻るだろう。
食事は懐石スタイルの和洋折衷でひどく美味しいことだろう。

かなり量は多く、予想以上に満腹になるだろう。
部屋に戻ると布団が敷いてあるので、きっと睡魔に襲われるだろう。
しかしテレビをつけて買っておいた漫画と地酒とあさり甲州煮を出してくつろぎだすだろう。
甲州煮(時雨煮)を爪楊枝でちびちびと食べては地の純米酒で流し込めば、あっというまに3合は飲むだろう。

その結果ベロベロになるだろう。そのまま寝てしまうだろう。



翌日は7時に起きるかもしれない。酒は残っていないかもしれない。
朝食前にひとっ風呂浴びるかもしれない。露天風呂から見る朝の富士山はこれまたひどく美しいかもしれない。

湯に弱い私もつい長風呂をしてしまうかもしれない。そしてのぼせるかもしれない。
のぼせたまま朝食に向かうかもしれない。レストランからはこれまた富士山が美しく、しかし朝日がまたも目にしみるかもしれない。
いつもブログに書いているが、旅館の朝食というのはとても魅力的かもしれない。必要以上にご飯をおかわりして、腹をパンパンに膨らませる羽目になるかもしれない。
満腹になって部屋に戻ると、奇跡的にまだ布団が残っているかもしれない。
そうすると思わず横になってしまい、チェックアウトの時間にあわててしまうかもしれない。
宿にお礼を言いつつ後にすると、河口湖駅から一駅移動して10年弱ぶりに富士急ハイランドに行ってしまうかもしれない。

勢い勇んでFUJIYAMAの列に並ぶも、高所恐怖症の中年はおどおどと足を震わせてしまうかもしれない。それでも乗ってしまえば覚悟はできるもので、高らかに笑い叫びつつ落下するかもしれない。しかし戻ってきたら涙が出ているかもしれない。
昼食を食べてガンダムもののアトラクションに行ってみるかもしれない。あまりにバタバタとしたミッションの前に、ぜんぜんクリアできずに追い出されるかもしれない。
悲しみにくれつつゲゲゲの鬼太郎の館に入ると、あまりのチープさに逆に和むかもしれない。
和んだところで戦慄迷宮に行けば、あまりのビビリ具合に連れ合いは引くかもしれない。腰を抜かしながら亡霊に追い掛け回されほうほうの体で脱出するかもしれない。
ヘトヘトになりつつ帰りの列車に乗るかもしれない。大月まで行けばまた特急かいじに乗って、三鷹で中央線快速に乗り換えるだけかもしれない。



という休み二日間の有意義な過ごし方。
遊園地など何年ぶりでしょう。ヘトヘトにはなりましたが体力は寝れば回復するもの。
精神的には大変にリラックスできたので、本日からまた戦いに明け暮れています。
また疲れたら遊びに行こう。大きく遊ぶのは実に嬉しい。
それにしても富士山というのは、どれだけ見ても見ても見飽きないすごい山だと思った。
まったくすばらしかった。

2010/11/26

【スカムポットの法則】才能とその注意点

人の能力には二つの種類があります。
ひとつは0を1に変えることのできる能力。
ひとつは1を2以上に変えることのできる能力。
後者は努力によっても獲得することができますが、
前者は生まれ持った才能であり希少な能力です。
ただし後者は1を百にも千にも変える可能性をもちますが、
前者は1しか産みだすことはできません。
しかし人に過信はつきものであり、
前者は0を百に変えることができると信じ、
後者は0を1に変えることができると信じ、
そしてそれらを願いますが、残念ながらたいてい徒労に終わるものです。

2010/11/13

【スカムポットの法則】秘密について

人は元来「隠し事」をすることのできない性質を持っています。
二人しか知らない隠し事はそのまま隠し続けることもできますが、
三人が知っている隠し事は、必ず四人目に知られることになります。

2010/11/10

創って何が悪いか!

シュメール人が宇宙人または宇宙人が創造した人間だったのではないかという説は、昔から議論されてきましたが、もちろんオモシロ話として一笑に付されてきたわけです。
また日本人の祖が「黒い頭の人」シュメール人だったのではないかという説も、数人の研究者によって唱えられてきましたが、これもまたオモシロ話としてのみ。

私は今時間のあるときに古事記を流し解きしてますが、
この古事記もいくつか気になる点があります。たとえば、

シュメール神話:

「二ビルという星から来たアヌンナキという人々が人類を作り文明を興した」

アヌンナキ=アヌンナ(50柱の偉大なる神々)+イギギ(小さな神々)
アヌンナキは兄妹神アヌとキの子
アヌとキはアンシャール(天の軸)とキシャール(地の軸)の子
アンシャールとキシャールはラハムとラフムの子
ラハムとラフムはアプスー(淡水)とティアマト(海水→天地川)の子

古事記:

天孫降臨
「アマテラスの孫であるニニギが葦原中国平定の命を受け、統治のために光臨した」

ニニギはアメノオシホミミとヨロヅハタトヨアキツシヒメの子
アメノオシホミミは天照大神(太陽神)、ヨロヅハタトヨアキツシヒメは高木神(創造・生産の神)の子
天照大神はイザナギの子、高木神はイザナギとイザナミの子

と、共通点が多いことがわかります。
また有名な話ですが、気になるのが自称していた国名です。

シュメール人の自称国名:
Ki-En-Gi-Ra キエンギ = 葦の主の国

日本古来の自称国名:
葦原中国 あしはらのなかつくに = 葦の原の中央の国

偶然にしても大変に似ています。

またこれはかなりのトンデモ話かもしれませんが、
万葉仮名(当時まだカナがなかったため、漢字1字で1音を表現する)で書かれた古事記が、その音がシュメール語の発音としても解読できる、というもの。

本当かどうか知りませんが、
古事記にて豊玉姫の歌として書かれた

阿加陀麻波袁佐閉比迦礼杼斯良多麻能岐美何余曽比斯多布斗久阿理祁理

は通常下記のように訳されます。

アカダマハオサヘヒカレドシラタマノキミガヨソヒシタフトクアリケリ
赤玉は 緒さへ光れど 白玉の 君が装し 貴くありけり

これをシュメール語として読んだとすると、
aka dam, u sur gig rag, si lig dam kin gi u gush tab tuku ur, kil.
アカ ダマユ サエ ヒガ レジ シ ラジ ダマ キン ガ ユ グシ タブ トク アルケル

と読め、この意味は

私の愛した夫よ、宮中の僧侶は(あなたが)病気だから祈祷をすると、布施をせがみます。私の大君よ、もっと度重ねて消息を聞かせて下さい。手紙を頂くのを、心待ちに致しております。

となるとのこと。
参考:帝國電網省

このあたりまでくると腰が引けますが、面白いことは面白い。
私たち人間そして日本人は宇宙人に作られた実験生物かもなのですねぇ。

2010/11/05

太陽系戦隊ガルダンを讃える

私はガンプラ世代であるにもかかわらず、残念ながら全盛期に国内にいなかったため噂に聞くものすごいブームに立ち会うことができませんでした。
まあ実際大変だったそうで「そんな思いをしてまでは買いたくない」というタイプの私は、正直立ち会わなくてよかったとも感じていたのです。
しかしネットを彷徨っていたら「ああ、その場にいたかった」と思う出来事が。

ガンプラ全盛期、町のおもちゃ屋では慢性的なガンプラ不足が起きていたようです。
それはもうザコキャラのガンプラすらも品薄な状態だったそうな。

そんな中、孫たちに購入を頼まれたおじいちゃんやおばあちゃんたちが買ってしまったであろう品物がこれら。



「太陽系戦隊ガルダン」
アリイ社から発売されていたプラモデルのようです。

「戦隊」って。スーパー戦隊ものですか。
あとなんでしょうこのネーミング2文字ルール。
ちなみにそれぞれパイロットが決まっているようです。

ドンのクルーはドン・ホフマン
ガンのクルーはガン・ラミウ
バクのクルーはバク・サラバン
マグのクルーはマグ・ジライオン

1人1台ですか。ここはヒーローロボット物を引きずってしまってますね。
パイロットの名前がそのままロボの名前なんですね。
これは500分の1サイズなんだそうです。相当デカイロボですね。推定ですが60メートル前後はあると思われます。コンバ○ラーV並ですね。(ガ○ダムは18メートル)
よく見ると箱にも「Oh!!アニメスケール」と書いてありました。

箱絵はすこし棒立ちな感じですが、これなら間違って買ってしまうかもしれませんね。
売ってないものは売ってないのですから、おじいちゃんおばあちゃんを責めるのは
筋違いというものです。子供たちは黙って組み立てるべきです。
それでは箱の完成写真を見てみましょう。



いっそう棒立ちでした。
いいですね。
若干手足が丸太感むきだしですが、小学校低学年でも確実に組み立てられそうです。

しかしさらに調べると、これらのロボのすごさはこんなものではありませんでした。
なんと合体します。さすがです。ガン○ムも初回放映時のスポンサーであるクロ○バー社に無理に合体機能を備えさせられたそうですが、もちろんガルダン(「ガルダン」というロボはいないんですけど)も合体します。

ガ○ダムが「Gアーマー」と合体したように、
ガルダン(「ガルダン」というロボはいない)は「コスモビーム」と合体します。
「コスモビーム」ですか。いいネーミングですね。

それでは合体してもらいましょう。



意外です。



上半身はどこへいったのでしょう。
足の生えたデカイ銃みたくなってしまいました。気持ちが悪いですね。
こんなものが走り回っていたら大変です。

もちろん「ドン」以外もさわやかに合体します。



本当に大変です。その辺に転がっているであろう上半身のことを考えると涙が出ます。
子供たちはこれをどのように受け止めていたのでしょうか。
もし私なら相当な心の傷を負った気がしますが、もしかするとこうした出来事が、当時の詰め込み教育に負けない人間を生み出していったのかもしれません。

最後になりますがはっきり言ってパチものとはいえ、あの品薄にならざるをえなかった町のおもちゃ屋さんを、こうしたプラモデルを新規に企画・発売することで底辺で支えたアリイ(現在はマイクロエース)さんの努力を讃えてもう少し画像をアップしましょう。



あれっ。

使い回しでしたか。

2010/11/04

オトンとオカンと、時々、ボク

ワタクシは、たいへんに、だらしない、人間です。
二人とも健在であるにもかかわらず4年以上両親の顔を見ていませんでした。
いつかいつかと思ってるうちに4年。誰に話しても「4年はちょっと長い」と言われるありさま。
そんなワタクシにしびれを切らした行動派の両親。
ついには私の住む荻窪に乗り込んできたわけです。ああごめんなさいわざわざ。
リニューアルしたばかりのタウンセブンで待ち合わせ。
4年会ってなくて私のことわかるかな…。
わからないわけがない。ワタクシはシルエットですぐに見つかる。
せっかくなので荻窪ならと連れ合いも合流して4人「魚こう」へ。
ここは荻窪の魚屋「魚耕」さん直営のお店。たまに来ますが二階のお座敷ははじめて。
ビール飲んで熱燗飲んで魚食べて。久々に会いますが二人とも元気で何よりでした。
もう後期高齢者なので身体には気をつけて…と思ったら先に健康に注意しろと指摘されました。ごもっともです。気をつけます。
来年はいよいよ金婚式とのこと。おおお、50年ですかすばらしい。
お兄たまなんかお考えでしょうが、一口のりますのでよろしくです。
まだお考えでなければ一緒に考えましょう。

私信のような日記ですが、たまにはこんな日記もまた。


2010/10/09

【スカムポットの法則】評価について

「頑張る」かどうかはその人の心構え次第ですが、
「頑張っている」かどうかは、基本的には他者が評価すべき要素です。
その内容が他者から見えない、また自分でその目的と手段とを明確にできないものは、
「頑張っている」という評価にはつながりません。
往々にしてそういう場合は、迷走しているか、
あるいはただ翻弄されているかのどちらかに過ぎないものです。

2010/10/05

さらば北の大地(3日目小樽札幌帰京編)

7:30時起床。残念ながら三日目は少し曇り気味。しかし二日酔いはなく爽快。
連れ合いはまだ寝てるのでひとっ風呂浴びに行く。朝湯が大好きでー♪
ホカホカになったところで朝食。
ホテルの朝食バイキングってどうしてこんなに楽しいのでしょう。
ご飯を二杯よそってひとつは肉そぼろ、そしてもうひとつはイクラを米が見えなくなるほど叩き込む。食べる。満腹。コーヒーがうまい。
カップにヒビが入ってたが、戻しに行くとホテルの人が「お怪我などありませんでしたか」と当然とはいえ優しい対応。大丈夫です美味しく飲みました。
そうしてチェックイン。少し予定を変更して小樽散策に時間を割く。
小樽は古い建物が多く、しかしそれらを活用しているところがよい。
こんな昔の商家も今はお茶どころに
小樽運河近くを南小樽方面にテロテロ歩いて北一ホールへ
ステキな空間でコーヒーとアイス食う
のんびり小樽を散歩して駅へ。サッポロ行きの快速エアポートで札幌へ。
ここで問題。ここまでだらしなくお金を使ってしまいスッカラカンに。
どえらいこと怒られながら移動。ごめんなさい反省しますペコペコ。
札幌に着いたら一駅移動して桑園(そうえん)駅へ。ここには札幌競馬場がある。
おおー初の札幌競馬場
まあまあの広さですね。スタンド前が芝生になっててシートを引いたりチェアを置いて観戦してる人がいる。天気がよかったら最高ですねぇ。
多くのローカル競馬場のように、ここも自動発馬券機は少ない。
パドックに行ってみよう。土曜でメインも特別戦なので人はそれほど多くない。
メインのサロマ湖特別を買ってみましょう。
ここは昇り調子の3歳馬と実績ある古馬の対決。観た感じ古馬の調子が悪くない。素直に買ってみましょう…結果は3歳馬のワンツー。しくしく。相馬眼がない…。というか実績古馬があまりにも押し切りに行き過ぎて4コーナーでまくられる結果。カミソリ伸二のカミソリはどこいった。プンプン。
気を取り直して最終レース十勝岳特別。パドックを観にいく。
人気は分かれてますね。芝1800mなので悪いけど道営馬ははずすとして…大外枠の3歳馬が気合が入っていてよい感じ。ここを軸に三連複数点。
1800はスタートが目の前で嬉しい
さあスタート…きゃー!大外枠12番がゲートで立ち上がったところでゲートが開く。気合乗りが裏目に…。最後方からの追走で結局道営馬二頭を交わすだけで12頭中10着。しくしくしくしく。肩を落として札幌競馬場を後にしたのでした。
落ち込んでいたのか周りの人の流れにつられて道を間違える。とほほほ。
何とかたどり着いたバス乗り場から無料バスで桑園駅まで、桑園から札幌に戻る。
サッポロビール園行きのバスに。
サッポロビール園でジンギスカンを食べるのは観光客だけだ、という地元の方の批判を聞いたことがありますが、私は観光客。味も大事だけど雰囲気もやはり大事だと思うのは、観光客ならではなのではないでしょうか。
というわけで生ビールとジンギスカンを頼む。
じゃーん
早く焼けろ
ほほー生ラムは上の写真のように野菜を蒸し焼きにするのではなく、直接鍋に乗せた方がよいのですか。ふむ知りませんでした。うまいムシャ。ビールとラムってあうなぁムシャ。
ここまで魚介類中心の食生活でしたので肉もまたよし。これでカロリーは低目というのですからありがたいことです。ビールで補いますけどねグビ。
すっかり満腹になって外に出ると、ビール園はライトアップされている。
きれいだわねー
バス停近くにはサッポロビール博物館があり、その前には開業時のものが復元された
こんな樽がある
「麦とホップを製すればビイルとゆう酒になる」と書いてある。なむなむ。
開業時はこんな感じだったらしい

バスで札幌駅に戻ったらいよいよ3日間の北海道(道南~中央部)の旅も終わり。
快速エアポートに乗ったら一路新千歳空港へ。
あわわ時間が遅いせいかどんどんお土産屋さんが閉まっていく。あわててお土産を買いあとは飛行機乗って羽田空港へ。あっという間に東京。
終わってしまうとさびしいものですが、北海道はほんとに広い。
今度は道東、道北も攻めてみたい。あと帯広でばんえい競馬を見たい。
実は暖かいところにも行きたいのだけど。

後日談だが撮った写真を見てたら「食べ物と景色の写真しかないね」と。
旅行で飯と景色以外撮るものなんてないはずじゃ。そうじゃそうじゃ。
よく食べてよく飲みました。
ああ次の休みはいつになることやら…あ、そうだ朝霧JAMに行くんだった。
冬はどこに行こうかしら。

(完)

少し気が抜けた


引用:妖怪博士の朝食 / 水木しげる

2010/10/01

北の大地で蠢く(2日目小樽編)

15:30時間通り小樽に到着。ここでのんびりした列車の旅も終了。
さよなら函館本線
小樽に着くとホームでは裕次郎さんがお出迎え。
渋いぜ裕次郎
さっそく駅前のホテルにチェックインしたら荷物を置いて出発。
祝津はおたる水族館行きのバスに乗る。目的地はおたる水族館ではない。
サンセットがやたら美しいと噂の祝津パノラマ展望台に行くのだ。
小樽の町から海岸線をすいたバスに揺られて25分。おたる水族館前に到着…と、人がいない。今日は金曜日。平日。それにしても人がいない。人っ子一人いない。
水族館はシャッターが閉まってる。隣にあるミニ遊園地のようなものも動いている形跡もない。人もいない。その上「祝津パノラマ展望台はあちら」というような標識もない。

何もない。

怖い。こうなるとひたすら怖い。
日は暮れ始めているというのに聞こえるのはカラスの声だけ。
しかしガイドブックの「おたる水族館横の坂を徒歩5分」という記述を信じて坂を登りはじめる。
登りはじめてはみたものの、どう見ても5分登ったところには何もない。
しかしここまで来て引き返すわけにはいかない。ホテルらしきものが見えるのでとりあえずそこまで…ひーひー坂がきつい…予想しない坂道徒歩に心が折れそうになる…本当にこの先に展望台なんてあるのか…なんなんだ…。
…と、カーブを曲がって泣きが入ってきたその時、石碑のようなものが見えた。ちょっと小走りになる。するとそこには展望台というかパッと開けた場所があり、看板を見ると
「祝津パノラマ展望台」
着きましたか。ありましたか。展望台という名前は言いすぎかもしれませんが、しかし

美しい景色。空。
有名な「鰊御殿(にしんごてん)」も見えます
ちょうど日が沈んできてどうにもこうにも。確かにパノラマ。
片方では日が沈み
片方では月がのぼってくる
一時はどうなるかと思いましたが、本当に来てよかった。本当に来てよかった。

しばしの間、空と海を眺めていたでしょうか。9月とはいえ北海道の夜は本当に寒い。しかも風。さぶい。地元の女の子二人が車でやってきて「寒いー」と言っていたので、やはり寒いのですね。ぶるる。

目の保養はできました。目と心はもう一杯です。
しかし腹がへりました。腹はペコペコです。
さあ、食事だ。
と、坂をテコテコと下ると、またビックリ。真っ暗じゃないですか。どこがバス停だったっけ。あわわあわわ。てかこれバスまだあるのか…やばいか…と暗闇の中(私はトリメです)バス停に着くと、なんと5分後に最終バス。ちゃんと調べておかないとダメですね。ラッキーとしか言いようがない。
なんとか終バスに乗れて小樽にもどる。
ちょろっとライトアップされた小樽運河を眺める。人力車の兄ちゃんが気さくに客引き。ありがとう、でも私は腹が減っているんだ。
さあ、食事だ。
小樽で食事。小樽といったら寿司だろうが。寿司しかなかろうが。
調べておいた寿司屋に行ってみる…と、店内はすごい待ち人たち。私たちは入れない。
入り口のへんでオロオロしてると、さらに後ろにご夫婦が来て「並んでますか?」とのこと。なるほどもしかして人気店ですね。

しかし物申す。これだけ並んでるんだから、一声掛けるのが客商売というものじゃないのかしら。店員たちは当然のように無視してる。「並んでろ、いつか食えるよ」とばかりに(イメージ)
というわけで私はこの店はイヤだなと思う。あえて店名は伏せますが、人気店なのだから美味しいのだろうけど、入り口のところでまごまごしてたら声を掛けてくれるお店が好きです。マゴマゴ。マゴマゴ。
ヨロヨロと店を離れ、第二希望のお店に電話してみる。すると「大丈夫ですよー」とのお返事。よかったよかった。「あの店のぶどうはすっぱいに違いない!」とキツネのように叫びながらモリモリと次の店まで歩くのでした。

おたる栄六」さんに到着。
すみません席とっておいてくれたのですねありがとうございますー。
さっそく座って瓶ビールを注文。もうすっかりサッポロクラシックがデフォルトに。
いろいろありますが、蛸の桜煮を連れ合いが注文。ほほういいチョイスだね。
お腹がすいてたのでもういきなり寿司を注文。
「地魚三昧」というおまかせ握りがあったのでそれを頼んでみる。
じゃーん
おおお15カンですか。15カンでこの価格は安い
食べる食べる。ンマーイ。はてしなくうまい。えーい日本酒いったれ。あっこちらにも国稀があるじゃないですか。地に入っては地酒を飲め。国稀ください。ぐびー。
飲むし食べる。ウニの殻焼きなんていいですね。
じゃじゃーん

ンマーイ。酒すすむー。
寿司15カンとタコとウニですっかり腹ははちきれそうだ。ごちそうさまでした。

フラフラと店を出ると、予定では屋台村に行ってみるつもりだったのですが…行ってみたのですが…ふむ。混んでる店とガラガラの店しかない。混んでる店は常連さんたち(推測)で入れそうにないし、すいてる店はちょと怖い。うーむ。
もうひとつの屋台村にも行ってみるが、ここは営業してない店まである。なんかちょと怖い。
それじゃーさっき小樽運河を歩いてみたときに見た小樽ビールの「小樽倉庫 No.1」に行ってみましょうか。
モヘモヘ歩いてお店に入る。おおービヤホールー。
さっそく小樽ビールのピルスナーとテリーヌを頼んでみる。
こんなんきたー
ンマイ。香りと甘みのあるすっきりビール。いかにも賞味期限の短そうなうまい生ビールでした。スキ。
しかし実はこのあたりですでにベロン。不確かな足取りでノコノコとホテルに戻り、今日も温泉につかる。ああ至福。フルーツ牛乳飲んだらいつの間にか寝てましたとさ。おやすみなさい。

(3日目小樽札幌帰京編につづく)