2017/07/09

スカムポットライブのお知らせ 2017/08/01

2017年8月1日(火)
池袋 音処・手刀(チョップ)
http://www.chop-tokyo.info/2017/05/81tue.html



[旋天楽夜] 
出演:
シダ
利華一人
安藤匠
TA・MA・YU・RA
scumpot
 

open 18:30 / start 19:00
adv.¥2,000(+1drink)/door¥2,500(+1drink)
scumpotの出演時間は3番目19:50です。
ぜひおいでくださいませ。

2017/07/01

ぼくのクリーンコンピュータ

母さん、僕のあのMZ、どうしたんでせうね?
ええ、夏、BASICからアセンブラへゆくみちで、
谷底へ落としたあのMZ-1500ですよ。

昔はパソコンのことをマイコンって呼んでたじゃないですか。
もちろんマイクロコンピュータのことなわけですけど、
My Computerって響きもあって私は好きでしたね。
今では「マイコン」というのは60年代から普及を初めて70~80年代に
主流だったメーカーごとに特徴のあるホビーコンピュータのことを
差すのが普通みたいですな。

私が少年時に保有したことのあるマイコンは下記の通り。
NEC PC-6001
CASIO PV-7
National CF-2000
SHARP MZ-1500
懐かしい。

パピコン混じってますね。NECのPC-6001。
たしか最初に買った記憶があります。中古で通販で買いました。お年玉で勝手に。
鳴り物入りでデビューした機種ですがすでに当時後継のPC-6001MkIIとPC-6601が出てて
不人気のため格安になっていたのですね。それでも子供の私には果てしなく高額でしたが。
メモリ16KBでそのままだと「タイニーゼビウス」ができないので
さらにお小遣いをためて32KB拡張ロムを買った記憶があります。
子供の頃に兄の買ったウォークマン(カセットテープ)にあこがれて
父にもらったウォークマンほどではないけど小さなカセットレコーダが
データレコーダとして活躍してました。これはその後も使い続けてた。
録音もできたしスピーカーもついてたしその割に小さくて
ある意味ウォークマンより高性能でしたね。


CASIO PV-7とNational CF-2000はいわゆる「MSX」というやつですね。
MSXはかなり使い込んだなぁ。PC-6001でBASIC言語にはすでに触れていたけど
何しろ描画が難しくてゲームを作るのには知識が足りなかったのですが、
MSXの「スプライト機能」は素人にも簡単にキャラクターゲームが
作れてうれしかったわけです。
方眼紙を買ってキャラクターを作ったりしてました。
あの非力なCPUで、またBASICなんて言語で複数のキャラクターを動かしたり
当り判定させたりできたわけですから、素晴らしいですよねぇ。
どちらも父親に買っていただいた記憶があります。PV-7は安くてよかったけど
何しろメモリ8KBという最低スペックだったもので、
結局CF-2000と拡張ROMを改めて買ってもらう羽目になったわけで、
2台も買わされた父親には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

少年時代のマイコン人生の終着点が、MZシリーズでした。
本当は
SHARP MZ-80B
SHARP MZ-2000

にあこがれ倒して(この2台は大人になってから買ったりもしたのですが)
しかし時代はすでにX1 TURBO(Z80H)とMZ-2500(Z80B)が主流となり、
さらにX68000(MC68000)に進もうとしていた中、
あえてのZ80A CPUを選択するという、少年の頃から変わらない天邪鬼っぷり。
最新技術クイックディスクにひかれたというのもありますが、
これは当時マイコンを持っていなかったころ、すでに倒産しましたが
エル商会という電気屋さんでメインでいじくっていた(勝手に)マイコンが、
MZ-1500の先代機であるMZ-700だったわけです。

MZ-700。今でも欲しい名機です。
私はこのマイコンでアセンブリ言語を覚えたといっても過言ではございません。
もしかするとこのマイコンに出会わなかったら今の仕事はしてないかも。

SHARPのMZシリーズは「クリーンコンピュータ」と称された、
ROMにOSを持たない独自の思想を持ってました。今やこちらが普通ですよね。
当時のマイコンの主流はROMにBASICやらシステムを焼き付けた状態で販売されてましたので、
OSを変えるにはマイコン自体を買い替える必要があったわけです。
MZはそうではなく空のマイコンにまずBASICやらアセンブラやらを読み込んでから使う、
これは今のパソコンと同じですよね。ディスクに保存されたOSを毎回起動して使用しています。

これがなんとも子供心に響いたというわけです。
もう何というか男らしいというか何かかっこいいというか。上手く説明できないのですが。

そんなMZ-80K系のMZ最終機種であるMZ-1500が我が家に来たときは小躍りしたものです。
とりあえず「ドルアーガの塔」をクイックディスクで起動したのを覚えています。
長年データレコーダでピーガー言わせながらソフトを読み込んでいた私が、
あっという間に(あくまで比較的に)ゲームが起動できるこの機種にどれだけ愛着を持ったか。


カタログ画像見て思い出しましたが、イメージキャラクターは倉沢淳美さんだったのね。
懐かしいDr.パソコン宮永好道さんもいらっしゃいます。
「パソコンサンデー」て番組やってたのご存知ですか。テレ東。テレ東は大昔から攻めてた。
ていうか当時はマイコンの広告にはかならずイメージキャラクターがいたのよね。
そのこと自体思い出すと驚くわ。

そんなMZ-1500ですが、いつの間にかどっかにいってしまいました。
高校生になってコンピュータへの興味が一時的に薄れてしまい、
それから大学生中頃まですっかりプログラミングやらなんやら忘れてしまっていたのです。

母さん、僕のあのMZ-1500、どうしたんでせうね?