2010/11/05

太陽系戦隊ガルダンを讃える

私はガンプラ世代であるにもかかわらず、残念ながら全盛期に国内にいなかったため噂に聞くものすごいブームに立ち会うことができませんでした。
まあ実際大変だったそうで「そんな思いをしてまでは買いたくない」というタイプの私は、正直立ち会わなくてよかったとも感じていたのです。
しかしネットを彷徨っていたら「ああ、その場にいたかった」と思う出来事が。

ガンプラ全盛期、町のおもちゃ屋では慢性的なガンプラ不足が起きていたようです。
それはもうザコキャラのガンプラすらも品薄な状態だったそうな。

そんな中、孫たちに購入を頼まれたおじいちゃんやおばあちゃんたちが買ってしまったであろう品物がこれら。



「太陽系戦隊ガルダン」
アリイ社から発売されていたプラモデルのようです。

「戦隊」って。スーパー戦隊ものですか。
あとなんでしょうこのネーミング2文字ルール。
ちなみにそれぞれパイロットが決まっているようです。

ドンのクルーはドン・ホフマン
ガンのクルーはガン・ラミウ
バクのクルーはバク・サラバン
マグのクルーはマグ・ジライオン

1人1台ですか。ここはヒーローロボット物を引きずってしまってますね。
パイロットの名前がそのままロボの名前なんですね。
これは500分の1サイズなんだそうです。相当デカイロボですね。推定ですが60メートル前後はあると思われます。コンバ○ラーV並ですね。(ガ○ダムは18メートル)
よく見ると箱にも「Oh!!アニメスケール」と書いてありました。

箱絵はすこし棒立ちな感じですが、これなら間違って買ってしまうかもしれませんね。
売ってないものは売ってないのですから、おじいちゃんおばあちゃんを責めるのは
筋違いというものです。子供たちは黙って組み立てるべきです。
それでは箱の完成写真を見てみましょう。



いっそう棒立ちでした。
いいですね。
若干手足が丸太感むきだしですが、小学校低学年でも確実に組み立てられそうです。

しかしさらに調べると、これらのロボのすごさはこんなものではありませんでした。
なんと合体します。さすがです。ガン○ムも初回放映時のスポンサーであるクロ○バー社に無理に合体機能を備えさせられたそうですが、もちろんガルダン(「ガルダン」というロボはいないんですけど)も合体します。

ガ○ダムが「Gアーマー」と合体したように、
ガルダン(「ガルダン」というロボはいない)は「コスモビーム」と合体します。
「コスモビーム」ですか。いいネーミングですね。

それでは合体してもらいましょう。



意外です。



上半身はどこへいったのでしょう。
足の生えたデカイ銃みたくなってしまいました。気持ちが悪いですね。
こんなものが走り回っていたら大変です。

もちろん「ドン」以外もさわやかに合体します。



本当に大変です。その辺に転がっているであろう上半身のことを考えると涙が出ます。
子供たちはこれをどのように受け止めていたのでしょうか。
もし私なら相当な心の傷を負った気がしますが、もしかするとこうした出来事が、当時の詰め込み教育に負けない人間を生み出していったのかもしれません。

最後になりますがはっきり言ってパチものとはいえ、あの品薄にならざるをえなかった町のおもちゃ屋さんを、こうしたプラモデルを新規に企画・発売することで底辺で支えたアリイ(現在はマイクロエース)さんの努力を讃えてもう少し画像をアップしましょう。



あれっ。

使い回しでしたか。

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