何度も書きましたが、この大会は試合に向けていかによいコンディションをもたらせるかにつきました。
前の試合でいかによいパフォーマンスを見せても、次の試合ではガラッと変わってしまう、という現象を何度観せられたことか。
そしてこの試合は、まさによいコンディションを維持してきたスペインと、尻上がりにコンディションを上げてきたドイツの勝負だったわけですが、それであればドイツにチャンスがあるかと思いきや、スペインの華麗なフットボールはそれをはるかに上回っていました。
試合内容としては4−0でもおかしくありませんでしたが、それでもドイツ守備陣の尽力で1点に押さえ抑えられただけでも賞賛に値します。特に前半調子が上がらず、らしくないポカの多かった大ベテラン、レーマンの活躍には感動。
しかしそれを上回るF・トーレスのゴール!
すばらしい。本当にすばらしい。ラームが体を入れるや一瞬の判断で裏に回り込んでボールを確保し、最後も冷静にレーマンの動きを見て流し込んだあのゴールは、テクニカルなスーパーゴールの数倍価値のある本当のスーパーゴールだと思いました。
結局得点はこれ1点だったものの、そのゴールだけでもう十分。ドイツ攻撃陣は開始直後をはじめ、時折よい動きを見せたものの、その後のスペインの試合運びの前には輝きを取り戻すことはありませんでした。
しかしああなってしまっては致し方ないかと。
グループリーグ、トーナメントを通じて華麗なフットボールを見せたチームが優勝したところで、誰が文句をつけられましょう。途中から守備陣(不安定だったのは1試合目だけ)もまったく落ち着いたものでした。
アラゴネスは誰一人特別扱いせず、そして全員で優勝を勝ち取りました。勇退は残念ですが、すばらしいチームを本当にありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。