題名は電気グルーヴ「富士山」歌詞より。
1ヶ月ぶりに休みの取れた私は、川口湖畔の温泉を目指して出発するだろう。
荻窪からよき弁当を買うためにいったん新宿に戻るだろう。ビールも買うだろう。
特急かいじのグリーン車指定券を買って乗るだろう。
ビールをあけて寿司ロールとつまみをついばむだろう。
そうしているうちにあっという間に大月に着いて、富士急行に乗り換えるだろう。
なんだか気持ちの悪いフジサン特急に乗るつもりが、車両点検期間中で代替の普通車両に乗るだろう。田舎を走る列車の中、急に出てきた富士山に驚くだろう。
同じ列車の中一言も話さず笑顔もない美人とハンサムな外国人カップルが気になって仕方がなくなるだろう。
特急なので意外と早く河口湖駅に着くだろう。タクシーで河口湖の遊覧船乗り場に向かうだろう。遊覧船に乗ったらまたも巨大な富士山の姿に感動することだろう。
障害物なしにその100%の姿を見るのは初めてだと思い出すだろう。
しかし12月の日差しがまぶしすぎて、富士山を見る目はいつも以上に細くなることだろう。
サングラスを持ってこなかったことをひどく後悔するだろう。
遊覧船はあっという間に岸に戻ってしまい、さびしい気持ちになるだろう。
駅に戻るレトロバスの中で、運転手さんが「これだけ富士山がきれいに見えるのはそんなにない」ことを主張するだろう。それを聞いて嬉しくなるだろう。
駅に戻って宿に連絡すると、お迎えの車が来てくれるだろう。
宿はリニューアルされたようで、古い部分と新しい部分の違いに目が行くだろう。
しかし部屋は新しくきれいで、また河口湖と富士山が一望でき喜ぶだろう。
もちろんここは温泉宿、うきうきと温泉に浸かりにいくだろう。
露天風呂から湖を見るも、夕方にはもうかなり暗くなってしまうので、富士山はうっすらと黒くしかわからなくなっているだろう。
しかし心ゆくまで湯につかり、のぼせて部屋に戻るだろう。
食事は懐石スタイルの和洋折衷でひどく美味しいことだろう。
かなり量は多く、予想以上に満腹になるだろう。
部屋に戻ると布団が敷いてあるので、きっと睡魔に襲われるだろう。
しかしテレビをつけて買っておいた漫画と地酒とあさり甲州煮を出してくつろぎだすだろう。
甲州煮(時雨煮)を爪楊枝でちびちびと食べては地の純米酒で流し込めば、あっというまに3合は飲むだろう。
その結果ベロベロになるだろう。そのまま寝てしまうだろう。
翌日は7時に起きるかもしれない。酒は残っていないかもしれない。
朝食前にひとっ風呂浴びるかもしれない。露天風呂から見る朝の富士山はこれまたひどく美しいかもしれない。
湯に弱い私もつい長風呂をしてしまうかもしれない。そしてのぼせるかもしれない。
のぼせたまま朝食に向かうかもしれない。レストランからはこれまた富士山が美しく、しかし朝日がまたも目にしみるかもしれない。
いつもブログに書いているが、旅館の朝食というのはとても魅力的かもしれない。必要以上にご飯をおかわりして、腹をパンパンに膨らませる羽目になるかもしれない。
満腹になって部屋に戻ると、奇跡的にまだ布団が残っているかもしれない。
そうすると思わず横になってしまい、チェックアウトの時間にあわててしまうかもしれない。
宿にお礼を言いつつ後にすると、河口湖駅から一駅移動して10年弱ぶりに富士急ハイランドに行ってしまうかもしれない。
勢い勇んでFUJIYAMAの列に並ぶも、高所恐怖症の中年はおどおどと足を震わせてしまうかもしれない。それでも乗ってしまえば覚悟はできるもので、高らかに笑い叫びつつ落下するかもしれない。しかし戻ってきたら涙が出ているかもしれない。
昼食を食べてガンダムもののアトラクションに行ってみるかもしれない。あまりにバタバタとしたミッションの前に、ぜんぜんクリアできずに追い出されるかもしれない。
悲しみにくれつつゲゲゲの鬼太郎の館に入ると、あまりのチープさに逆に和むかもしれない。
和んだところで戦慄迷宮に行けば、あまりのビビリ具合に連れ合いは引くかもしれない。腰を抜かしながら亡霊に追い掛け回されほうほうの体で脱出するかもしれない。
ヘトヘトになりつつ帰りの列車に乗るかもしれない。大月まで行けばまた特急かいじに乗って、三鷹で中央線快速に乗り換えるだけかもしれない。
という休み二日間の有意義な過ごし方。
遊園地など何年ぶりでしょう。ヘトヘトにはなりましたが体力は寝れば回復するもの。
精神的には大変にリラックスできたので、本日からまた戦いに明け暮れています。
また疲れたら遊びに行こう。大きく遊ぶのは実に嬉しい。
それにしても富士山というのは、どれだけ見ても見ても見飽きないすごい山だと思った。
まったくすばらしかった。
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