2007/10/14

ボクシングの話ふたたび

以前書いたように、私は以前はよく後楽園ホールに足を運んでいたボクシングファンです。
ですので一昨日の内藤×亀田戦ももちろん観てました。
マスコミに報じたい放題報じられていて、また経過はともかく結果も予想通りでしたので、とりたてて言うことはないのですが。
内藤のボクシングはすばらしい。ボクシングは「相手を倒す」スポーツであると同時に「相手に打たれずに相手を打つ」スポーツでもあることを再認識させてくれました。まさに芸術。
17回防衛の大チャンプであり当時29歳と脂の乗り切ったポンサクレックを12R判定で下した試合は本当にすばらしかったのだけど、資金難など苦労も多かったので今回「名はあり実のない」相手をターゲットにしたのも、別に違和感は覚えません。ボクシング界にあってこういう「相手を食う」のは常識。
試合全体を通して技術で雲泥の差があったのは一目瞭然。たった数ラウンドでその壮絶な実力差を目の当たりにさせられたセコンドがうろたえてしまうのも当然でしょう。おかしな指示はもちろんいけませんがw。
しかし負けた少年の、かのモハメド・アリよろしくビッグマウスも別にいいのですが、そのアリの「あまりにも順調に勝ちすぎているボクサーは、実は弱い」という名言が実に今回はぴったりはまったたものだなあ、と思ってしまいました。
どんなに言葉では挑発をしたところで、アリはフォアマンの強打を恐れ敬意を払った上で、あのロープ作戦を取ったわけで、リングの上ではボクサーは敬意を失ってはいけないのですね。
長年JBCのいまいち頼りない姿勢など日本のボクシング界の将来を憂える一人として、とりあえず今後を考える上で不要なカードが一枚排除されたことには文句ありませんが。

さて本日時点で日本のジム在籍の世界チャンピオンは、
新井田豊(横浜光) WBAミニマム級
イーグル・デーン・ジュンラパン(角海老宝石) WBCミニマム級
長谷川穂積(真正) WBCバンタム級
坂田健史(協栄) WBAフライ級
内藤大助(宮田) WBCフライ級
ホルヘ・リナレス(帝拳) WBCフェザー級
の6人。はてさて今後はどうなりますやら。新勢力の登場はあるのでしょうか。
現在アジアナンバーワンボクサーと言えるでしょうマニー・パッキャオのようなすばらしい選手はあらわれないのですかねぇ。
20060813-box7.jpg 持ってる方は焼いてしまいましょう


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