SFファンなら言わずと知れた、かのH・G・ウェルズが脚本まで書き下ろした1936年製作のSF映画の金字塔的作品。
1940年の英国の架空の街エブリタウンから話は始まり大爆撃から30年続く戦争、そして機械文明都市として復興を遂げた2036年にまた復古主義者と文明主義者の争い…とまあ壮大な100年にもわたるお話なので、正直ドラマ性は弱い。テーマを拡大しすぎるとどうしても物語は薄くなってしまうのはやむをえないのだが、この映画はその世界観から、それを補って余りある作品ではあるのだ。
もちろん今となっては失笑モノの1970年代描写、そして2036年描写だが、後続の映画や小説の書く「近未来」の基礎となっていることは誰も否定できますまいまい。
何よりオープニングがのちの大戦でのドイツによるロンドン爆撃を予見していたかのようであることにはただただ驚かされる。映画公開時は「ありえない」と嘲笑されたそうだが。
しかし前にも書いたけど、SF映画というのは物語やキャラクターも大事だけど、設定=世界観というのがもっとも大事なのだなあと再確認させられる。
たまには単純に映画評^^
たまに観たくなる
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