題名は石川達三の「幸福の限界」から。似てないな。
というのも本日のアジア杯準決勝。
サウジは決して悪い試合をしておらず、気迫も感じられたので順当な結果でしょうか。日本も決して悪くなかったけど…。
両チームの決定的な違いを考えるにつけ、動きを観ながらしみじみ思ったことがあります。
それはよく言われる日本人のs遺伝子体質というもの。
セロトニンという物質がありまして、それは不安や恐怖を弱めてストレスに対抗する力を高めるホルモンなのですが、セロトニンは脳の神経細胞から分泌されたあとに、元の神経細胞に取り込まれて再利用されます。この再利用が多ければ神経伝達がスムーズに行われ、ストレスに対抗できる…という仕組みがあるのですが、このセロトニンの取り込みやすさはホルモン受容体の遺伝子によって決まってしまいます。
s遺伝子とは、このセロトニンが取り込みにくい遺伝子(逆に取り込みやすいのはL遺伝子)のことです。
人間は遺伝子は二つペアなので、s遺伝子が二つの人、s遺伝子とL遺伝子が一つずつの人、そしてL遺伝子が二つの人が存在するのですが、日本人の場合その割合は30%、68%、2%といわれてます。
つまりs遺伝子を持つ人はなんと98%。98%の人がストレスに弱く繊細なわけです。
たとえばアメリカ人の場合は19%、49%、32%。実に3割の人が相当にストレスに強いということになり、そのうちの多くがスポーツ選手であろうことが想像できます。ストレス下で力を出せる人なのですから。さすがトイレに入って手を洗う人が6人に1人というアメリカ人(話に聞いただけで未確認ですが。間違っていたら失礼)なだけはあります。
そうしたプレーが随所に見られました。とにかく楽天的でない。楽天的でないので、例えばボールがこぼれた後の想像力に欠けている(以前は岡野や武田のような2%組(推測)がいましたが…)。
こうした小さな積み重ねで、結局ここが現在の日本代表の限界なのではないかと感じました。私はサイエントロジストのような人々とは違うので、これを改善すべきともできるとも思いませんが。
それでも私は繊細な日本人が好きです。少なくともトイレ行ったら手を洗うでしょ。洗わない人もたまにいるけど。洗いましょう。
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