サリンジャー氏が亡くなりましたね。91歳の大往生だったようです。
国全体が浮き足立ってたフワフワした80年代に青春を送ったスカムポットもまた
「The Catcher in the Rye」に何らかの感情を抱いた一人でした。
結論から言うとこの小説の中には「何もない」のですが、だからこそだったような気が。
趣味も嗜好も価値観も多角化して、いずれも評価の対象となリうる背景ができたがために
逆にひとつひとつが客観的には精査されづらくなった、
「いろいろあって、どれもいい」の現代に、これを読まれてはどう思うのでしょ。
それでもうわべだけは共感してしまうのかしら。
あるいはくだらないとして捨ててしまうのかしら。
もちろん本なんてどう読んだってかまわないのですけども。
個人的には村上春樹訳よりは野崎孝訳をオススメします。
もどかしいくらいがこの作品にはふさわしいんじゃないかなと。
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