2007/02/15

ブラジルから来た少年

「ローズマリーの赤ちゃん」や「死の接吻」のアイラ・レヴィン原作であるこの映画はなかなか面白い。
日本未公開で中高生のころにビデオで観たっきりだったのだけど、仕事中にふとCSのチャンネルを変えていたらちょうどオープニング。すっかり手が止まってしまった。
ブラジルでヒトラーのクローンを再生させようとする科学者ヨーゼフ・メンゲレと、それを阻止しようとするユダヤ人ナチ・ハンターのリーベルマンとの葛藤を描いている。
メンゲレ役のグレゴリー・ペックもいいのだがリーベルマン役の老ローレンス・オリヴィエがよい。オリヴィエというと「マラソンマン」での「歯医者」役(これもメンゲレがモデルになってる)での旧ナチ党員(歯医者道具による拷問サイコー!)もいいのだが、逆の立場を演じたこの役も悪くない。さすが名優。

ヨーゼフ・メンゲレは実在の人物で、クローン云々は映画の話としても、かつてナチに所属し悪名高きアウシュヴィッツの主任医師として拷問に近い人体実験を繰り返した男である。
実際に偽名を使って南米に落ちのび、ブラジルで死んでいる。確かモサドに墓を掘り起こされてDNA鑑定されたような記憶が。20年くらい前の話なのであまり覚えていません。

数年前に「死んだメンゲレとその息子」という題材で「マイ・ファーザー 死の天使」という映画も作られている。まだ観てないけど一応観てみたい。
20070215-boysfrombrazil.jpg 映画はやっぱりプロットだ


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