「ピアノレッスン」というと、ホリー・ハンターとハーヴェイ・カイテル主演の映画を思い出しますね。
ハーヴェイ・カイテルはスコセッシの「タクシードライバー」でスポーツ役でいい演技を見せながらも、コッポラの例の「地獄の黙示録」でウィラード役を蹴ってしまったがゆえに90年代まで10年近く干されてたという気の毒な役者ですが、それゆえに近年の活躍はうれしいものです。
ってその話じゃなかった。
好きなテレビ番組があります。
それはNHK教育で毎週火曜に放送している「スーパーピアノレッスン」という番組。
これは有名なピアニストがピアノを二台並べて名曲を営巣しながら教える、というだけの番組なのですが、これがレベルが高い。曲の解釈から演奏法にいたるまで事細かに生徒であるピアニストに教えていくのですが、少し進むとすぐダメ出しがでるという厳しさ。
しかしこれがすごい。
最初に生徒役のピアニスト(決して下手ではない)が引いている時点でもうかなりいい演奏なのに、実際にこう弾くんだよ、と弾いてみせる先生ピアニストの演奏は同じ旋律であるにもかかわらず圧倒的な演奏。
またどの先生ピアニストの指摘も的確で、またこれが人によって特徴のある指摘をする(数ヶ月ごとに先生が変わる)ところがたまらないのです。
私はウィーン育ちでありながら、決してクラッシックファンというわけではないのですが、この番組を通して正直曲名も覚えてきたし、また一番大事かもしれない演奏の聴きどころがわかってきたような気が(あくまで気だけなのですが)するのでまた来週も観てしまうのでしょうね。
ピアノの美しい調べに興味があるあなた、ぜひごらんになってみてはいかがかしら。
時には情熱的に、時には懇切丁寧に
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