2005/11/04

眠いぜ馬を殺せ詩を読め

仕事大嫌いですが、多少の責任感は持ちあわせてるスカムポットです
ゆえにどこかの馬の骨が作った馬の骨的なシステムを全面改良すべく日夜がんばってるわけ。
でも機材も買ってレコーディングもしてるし寝る暇は相変わらずない。いやーこれが幸せってやつかしら。
そうは言っても本も読みたいし映画も観たい。
映画はケーブルテレビをデジタルにしてWOWOWに加えてスターチャンネルも加入することで仕事しながらCD聴きながら映画を観ることで解消。やればできる。
本がね。読めないのがね。
外出や食事を外で取る時は本を持って行くようにしてる。でもつい夢中になっちゃうと食事が長くなったり電車乗り過ごしそうになったり!
間があくと本って悲しい。できれば一気に読みたいよ。
てなわけで最近は詩集が多いか。大手拓次がいい。散らばった意識をとりまとめる必要がない。



「風のなかに巣をくふ小鳥」から引用
あなたのこゑ
わたしの耳はあなたのこゑのうらもおもてもしつてゐる。
みづ苔のうへをすべる朝のそよかぜのやうなあなたのこゑも、
グロキシニヤのうぶげのなかにからまる夢のやうなあなたのこゑも、
つめたい真珠のたまをふれあはせて靄のなかにきくやうなあなたのこゑも、
銀と黄金の太刀をひらひらとひらめかす幻想の太陽のやうなあなたのこゑも、
月をかくれ、
沼の水をかくれ、
水中のいきものをかくれ、
ひとりけざやかに雪のみねをのぼるやうな澄んだあなたのこゑも、
つばきの花やひなげしの花がぽとぽととおちるやうなひかりあるあなたのこゑも、
うすもののレースでわたしのたましひをやはらかくとりまくあなたのこゑも、
まひあがり、さてしづかにおりたつて、
あたりに気をかねながらささやく河原のなかの雲雀のやうなあなたのこゑも、
わたしはよくよく知つてゐる。
とほくのはうからにほふやうにながれてくるあなたのこゑのうつりかを、
わたしは夜のさびしさに、さびしさに、
いま、あなたのこゑをいくつもいくつもおもひだしてゐる。

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