「フランケンシュタイン」が、かの人造人間のことを指すのではなく
人造人間を制作した科学者の名前であることは映画や小説ファンのみならず、
もはや一般的な知識になっているかと思います。
彼の公式な名前は「Monster(モンスター)」ですね。
そして言うまでもなく、モンスターといえばこちら
「フランケンシュタイン(原題:Frankenstein)」1931年
演じるのはもちろん名優 ボリス・カーロフ 様。
人造人間の悲哀を、繊細に演じてくださいました。
しかしそんなフランケンシュタインも、
わが国が誇る 本多猪四郎 様と円谷英二 様にかかればこう。
「フランケンシュタイン対地底怪獣(英題:Frankenstein vs. Baragon)」1965年
いいですね。ぐっといい感じです。
原作へのオマージュなどどこへやら、すでにはっきりと人造人間の名前を、
「フランケンシュタイン」と言い放っています。
原作モンスターが2.4m(8フィート。ちなみにボリス・カーロフの身長は180cm)であったのに対し
日本フランケンシュタインは20m。いいですね。大きいです。
それくらい大きくなければ、地底怪獣バラゴン(本名バラナスドラゴン)とは戦えないというものです。
しかしながら巨躯とはいえ大味かと思えば、きちんと人造人間としての悲哀も描かれている。
研究所の助手との心の触れあいがあったり、
パトカーに追い回されておびえたり、
ついには無実の罪を着せられたりと。
それでも最後には、人々を守るためにバラゴンに立ち向かうのです。泣ける。
怪物フランケンシュタインを演じたのは、古畑弘二 様。
この映画を機に、役者業は引退されたそうです。
何か思うところが、あったのでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。