2005/09/20

トラブル考察

私の仕事はシステム屋さんなのだけれども、昔から好きではないけど今でも
どうしてもいやなことがある。それはトラブル。
「サーバ」と呼ばれる機械に触り始めてはや10年。こいつは壊れる。
何がどう進歩しようがどう工夫しようが壊れる。壊れるために存在する。
それを何回も直しながら生きていくのがシステム屋という職業なのだ。
これはサン・ピエトロ大聖堂の壁画を修復して生きる職人にも似た作業ながら
しかし達成感はその足元にも及ばないという恐ろしい仕事だ。

そして昨晩もそれが来た。
友人らと飲みに行く約束をしていたのに、気がつくと徹夜でやっと今終わった。
帯状疱疹がおさまったばかりのせいか、こうして無理をすると湿疹がでる。
下唇も軽く腫れていて違和感がある。面白いことなんて何もない。

仕方ないね。好きでなった仕事ではないけれど(偶然なった)それを続けているのは
自分の意思だからね。
間違いだ。別にトラブルがいやなんじゃなかった。
せっかくの飲みの約束が潰されたのがいやだったんだね。そうだそうだ。
酒を飲むのを邪魔されるのだけは耐えられないよ。
酒はひとつの点であり、酒はすべてである。
だから、酒を飲まなければならない。祈りのかわりに酒に祈るってことだね。


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