ちょうど今、実に久しぶりにヴェンダースのベルリンを観た。
何年ぶりだろう衛星もたまには観るもんだ。
ヴェンダースの作品の中ではもはやこれしか好きじゃないというくらい
好きだったのだけど、高校生くらいの時何だか芸術的なものへの憧れで胸をむやみに
いっぱいにしてた時に観て好きとか言っちゃってたコトを思い出したりなんかして
自分をむごたらしく拷問した後で銃殺したい衝動に駆られたりするわけ。
それでもってそういったくだらない憧れなんてものはどこかにすてて気がつけば
少しはその飯が美味いか美味くないかだけで評価を下すことができるような気に
なっている今観ると、もちろんだけど印象はかなり違ったね。
あの時よりもハレタホレタをいくつかやったおかげか、今観たら確かに偽善的な
臭いは多少鼻につくこともあるけれども、そこはあくまで天使をテーマにしたら
当たり前なわけで、そういったことはさておき単純にのめりこめた。
でも見終わった後に残ったのは、自分が本当に恋愛なんてものができるんかな、
自分に恋愛をする権利なんてあるのかな、といった自己嫌悪(憐憫?)だけだったので
不安感に襲われて死にそうになったりもするわけです。
でもきっと今さらですが、この映画は好きなんじゃないのかしら。
どうしようもない恋愛映画っていいかも。セカチューとかは吐き気がするが。観たが。
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