松山に行ったら尾道にも行けたという幸運

親譲りではなく無鉄砲なものの、小供の時から特に損はしていない。どちらかというと赤シャツタイプの私だが、漱石は好きで結構読んでる。

前から入りたかった道後温泉に行ってきた。
前から言ってみたかった松山城にも登った。
一日で回れてしまって次の日どうしようかと思ったら、
友人が徳島から来てくれて、車で瀬戸内を渡って尾道まで連れてってくれた。
尾道ラーメンがことのほか美味かった。友人に感謝。
帰り際にもう一度道後温泉に入って宇和島風の鯛めしとやらも食せた。

その夜おれとうちの山嵐はこの決して不浄ではない土地を離れた。
飛行機が岸を去れば去るほどいい心持ちがした。羽田から東京までは直行バスで中野へ着いた時は、ようやく娑婆へ出たような気がしたわけではない。妻とは分れるわけもなく今日も毎日逢っている。

最初と最後「坊ちゃん」をもじろうとしたが、うまくいかなかった。残念だ。